河辺中八幡神社石燈籠
【住所】 京都府舞鶴市河辺中354-2
『調査資料』
本殿前の向って右に立っている八角型石燈籠です。上端は八角の低い段の上に単弁反花を置き、竿受けの円座には小蓮弁をきざんでいます。
竿は円筒形で、上下に二条のひも、また中央には三条のひもをめぐらし、
正面に貞治三年(一三六四年)八月二十五日と刻んであるのが読みとれます。
中台はうすい八角で下方に蓮弁をこわし、下方には格狭間をほり、
四方面を透火窓とし、四方大面取りにして八角形となります。四隅に蓮華上に胎蔵界大日、
定印阿弥陀座像を浮きぼりにして、他の二面は蓮華上月輪に観世音菩薩、勢至菩薩の種子をきざんでいます。
特に石面から肉厚にとび出している手法は珍しいものといわれています。
笠は八角形で軒先にわらび手を造り出し降りは簡略しその上に八葉蓮弁のうけばなと、
丹後の石燈籠の特長である長い茎をもった大きな宝珠を別石でつくっています。
これは南北朝時代の優品であります。
三月にある石燈籠研修で実物を見て来ます!!
南北朝時代の燈籠はどんな風になっているのか楽しみです。。。
# by tokan-en-namera | 2012-02-04 15:40 | 台付燈籠